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当日の感想
慶応SFCがとんでもなくデカい矢倉を立てたり、ものすごくたくさんの装置を使っていたり、すごく手の込んだ大道具をちゃくちゃくと構築していくのを見て焦りまくる。「計数ってだめなんだよ!。デザイナーがいないんだよ!」という狩野の言葉に、後悔を超えてただ悲しくなる。IVRCは芸術性を競う場でもあるのだ。武蔵美がデカいドーム型スクリーンを使ったDance Dance Revolutionをやる、しかもドームの中で人形が一緒に踊ってくれるらしいというデマまで回って、そのアイデアに愕然とする。愛知工業大学は2年連続優勝しているのに、まだその全貌を全然見せないというか、会場まで近いので大学で開発しているだって!?。多摩大学は光を使った新しい歩行計測デバイスを開発したとのこと。我々はみな必要なことしかしゃべらなくなっていった。
しかしながら狩野はちゃくちゃくと全てのバグを取り、バリバリ本質的な仕事を進める。岸本は大事なところで爆睡したりするも、自分なりにできることを一生懸命やるのみ。みんながずっと、すごく心配しながら黙っていたことだが、力覚提示装置にスイッチを入れたのがコンテスト4日前。その瞬間、モーターから発生するノイズをポテンショメーターが拾うという致命的とも思える問題に遭遇し発狂しそうになるが、多くの諸先輩方のアドヴァイスと、狩野の知識によりクリア。コンテスト2日前。松崎が奇跡の通信プログラムを完成させる。コンテスト前日。松崎が奇跡の「お持ち帰り金魚」プログラムを完成させる。これでも、3ヶ月以上、必死になってがんばってきたのだ。
「優勝。…東京大学計数工学科有志チーム」。今でも鮮明に蘇る、言葉にできない想いの記憶…。
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