IVRCメタバース部門 LEAP STAGE

IVRC2024メタバース部門ではLEAP Stageに進出した11作品の審査を行いました。 その結果メタバース部門審査委員(実行委員)による総合優勝、優秀賞、協賛企業によるUnity賞、さくらインターネット賞、2024年メタバース部門ゲスト審査員によるぴちきょ賞、0b4k3賞、こりん賞が決定いたしましたので、発表いたします。


繫の形(きずなのかたち)
チーム:A.P通信社

この作品は2~9人で遊ぶVRChat用のワールドで、PC版ユーザーならVRでもデスクトップでも遊べる。ゲームは謎解き形式で、部屋にある謎を仲間と協力して解いていく。自分には見えないオブジェクトや、特定の人しか入れない場所が存在し、プレイヤー同士が協力しなければクリアは不可能だ。
情報共有が不可欠だが、プレイヤーはマイクをミュートされたり、アバターを変更されたりと、コミュニケーション手段が制限される。その中でどう情報を共有するかがゲームクリアの鍵となる。この状況は、普段当たり前に使っているコミュニケーション手段が制限されたときの不安感を体験させる。
私たちは、メタバースにおいて最も重要なのはコミュニケーションであると考えている。ここでのコミュニケーションとは、音声やテキストだけでなく、非言語的なジェスチャーや表情も含む。特にVRChatの熱心なユーザーは、HMDやフェイストラッカー、ボディトラッカーなどに投資し、非言語コミュニケーションを再現している。
このワールドではあえてコミュニケーション手段を制限し、音声通話が使えなかったり、アバターが透明になったりする状況を作り出す。その中で、自分の意図が伝わらないもどかしさや、他人との繋がりが切断されたような恐怖を体験する。
どうすれば仲間に情報を伝えられるのか、プレイヤー自身がその場で考え、試行錯誤しなければならない。このゲームデザインは、新たな表現手段の開拓を促し、プレイヤー間の協力と工夫を求める。
コミュニケーションがテーマであるため、一人でのプレイはできない。謎解きを通じて、私たちが普段どのように情報を共有しているのか、それが制限されるとどんな不便が生じるのかを問いかける。また、ゲーム後には、解放された言語コミュニケーションやジェスチャーなどの表現手段が、意思疎通においてどれほど重要かを再発見してもらうことも意図している。

仕様機器:
VRChatPC版がプレイできるもの。PCVR、デスクトップPC

チームメンバー:
高見優翔(もとねふ) 会津大学
豆腐 会津大学
千葉大雅 会津大学
t9 会津大学
らーゆ 会津大学
とっとこ 会津大学
ソラシド 会津大学
トクリン 会津大学
yamamo 会津大学

体験する

リンク:
https://vrch.at/7u25v7rr

体験方法:
VRChatを起動し、複数人でリンクのワールドへ移動します。ワールドの案内に従いエントリーボタンを押し、全員が押し終わったらStart Gameを押してスタート。また、途中でゲームを離脱する方がいた場合はインスタンスを開きなおしてプレイしてください。

チュートリアリティ
チーム:わきあいあい

VRChatなどの現在のメタバースには、実世界と類似している部分と、実世界にはないメタバースならではの部分が混在している。例えば、ユーザーのアバターは重力に従って下に落ちる一方、カメラなど一部のオブジェクトは空中に留まるように作られている。ここには「実世界と見まがうようなリアリティ」とは別に、実世界とは異なるが納得感があること、いわば「バーチャルリアリティとしてのリアリティ」が存在している。今のVRChatは、この種のリアリティを基に「実世界に類似したもの」と「実世界にはないもの」が混在する独特なバランスの上に成立しており、ユーザーはその状態に慣れ日常のものとしている。本作品ではあえてそのバランスを崩し、過度に実世界に寄せたメタバースや、実世界とかけ離れたメタバースを提示する。普段意識されない、メタバース内の現実と非現実のバランスとそこから生まれる特有のリアリティを浮き彫りにし、ユーザーがメタバースを選び適応することで、ユーザー自身のリアリティを獲得していくことを表現する。
 本作品は、設計思想の異なる3つのメタバースのチュートリアルを体験する、という内容のVRChatワールドである。3つのメタバースとは、実在する「VRChat」と2つの架空のメタバース「ツインバース」「Idealter(イデアルター)」である。「ツインバース」はもう一つの現実を作ることを目的とし、実世界に即した直感的な体験のため、物理的制約や社会制度をも実世界に大きく寄せている。「Idealter」は個々人にパーソナライズされた理想の環境を作ることを目的とし、実世界とは全く違う、よりユーザー中心的で「慣れが必要だが慣れれば便利」なシステムが構築されている。各チュートリアルの流れは概ね統一されており、体験者は、同じ事柄でもメタバースの設計思想によって実現方法が異なり、体験が大きく変わることを意識させられる。

仕様機器:
VRChatをプレイ可能なPC、VRHMD(Oculus・Vive推奨、その他デバイスは動作未確認)

チームメンバー:
こんしる、えい、ナゾ

体験する

リンク:
https://vrch.at/c6uv4eah

体験方法:
– VRChatのアカウント登録を事前に行い、VRChatをPCVRで遊べる環境を用意します(詳細は外部解説記事等をご確認ください)
– VRChatを起動します。
– ブラウザ上で体験用URLのリンクを踏み、「Launch」ボタン→「Create Instance」ボタンの順に押します。
– 移動した先のサイトで、「Invite me」のボタンを押すと、VRChatのアプリ内に通知が届きます。通知を開き、チェックマークを押すとワールドに移動でき、体験できます。
– 複数人で体験する場合は、体験開始前に全員集合してから行くことをお勧めします。

School Breakin’ Tag
チーム:School Breakin’ Tag制作チーム

[概要]
 School Breakin’ Tagは、リアルな学校で様々なアイテムを駆使しながら戦うVRオンラインおにごっこゲームである。学校を破壊できるユニークなアイテムが特徴で、これにより多様な逃げ方・捕まえ方ができるようになる。
 VRChat上でゲームワールドとして公開されており、2~12人で遊べる。
 ふえおにである。捕まった人はおにとなって行動できる。

[魅力]
 リアルな学校でおにごっこができるだけでなく、爆弾などのアイテムを用いて相手陣営を翻弄しながら逃げることができる。
 一番の目玉アイテムとして、爆弾を用いると当たった周辺の部分が壊れる。これにより逃げる人が鬼を落としたり、逃げる人が目の前の壁を破壊して逃げたり、逆に鬼が逃げる人を落としたりできて戦略性がある。

[意図]
 子どもの頃にやりたかった人も多いだろう「学校でのおにごっこ」を、VR空間という没入感の高い空間で実現した。また、VRChatというプラットフォームの上で開発することでユーザーがVRChat用に設定したアバターをそのまま自由に使えるようにした。
 与えられたフィールドでプレイヤーが遊び回るだけではなく、プレイヤーがフィールドに作用して道を切り開くことができるよう、爆弾アイテムを用意した。

仕様機器:
PC(Windows) + VRChatに対応したVR機器(Quest2, Quest3, Valve Indexなど)

チームメンバー:
s9, pikachu, inutamago_dogegg, Renard, ikura-hamu, orioritu, isak, kommiya
東京工業大学デジタル創作同好会traPに所属(10月より東京科学大学~に命名を変更予定)

体験する

リンク:
https://vrch.at/2dj2zjvn

体験方法:
あらかじめVRChatの操作方法に慣れておいてください。また、一緒に遊ぶフレンドさんが必要です。
リンクからVRChatを起動してワールドに入り、フレンドさんをInviteするなどして部屋に複数人いるようにします。UIを操作してゲームを遊びましょう!

SkyStrider
チーム:SkyStrider制作部

 SkyStriderはフルボディトラッキング(以下フルトラ)を用いてスカイダイビングを体験することができるVRChatのゲームワールドです。飛行機から飛び降りて地上まで落下する爽快感のあるアクティビティ、スカイダイビング。しかし、金銭面や安全面での理由で体験したことがない人の方が多いのではないでしょうか。
 そこで、SkyStriderではVRとフルトラの技術を用いて、スカイダイビングの体験をできる限り再現しました。体験の際はうつ伏せになり、実際のスカイダイビングのような姿勢で体験をします。フルトラを使うことにより手足を使ったリアルな操作が可能で、安全かつ気軽にスカイダイビングの体験・練習を行うことができます。リアルなスカイダイビングの再現のみならず、実際の移動速度よりも早くなる探索モードや、高度に応じて世界の知名な建築物を表示する観光モードなど、エンターテイメント要素も実装しています。
 また、飛びながら落下速度の加減速など位置調整をし、他のプレイヤーに近づくと手をつなぐことができます。手をつないでいる間は操作が共有されるので、二人で協力しながら目的地まで飛ぶことができます。手をつなぐという目標に向かってフレンドと試行錯誤するうちに、スカイダビングの操作に慣れていくかもしれません。実際のスカイダイビングでは、安全のための厳しいルールにより試行錯誤する余地が少ないので、この体験そのものがメタバースならではです。
 SkyStriderで、他のプレイヤーと手を取り合ったメタバースならではの交流と、手足を使ったリアルな操作感による没入感をぜひ体験してみてください。

仕様機器:
VRChatをプレイ可能なPC SteamVR対応HMD トラッキングデバイス(6点トラッキング以上、VIVEトラッカーを推奨)

チームメンバー:
れおぱぁど
Yothy

体験する

リンク:
https://vrch.at/xkp6r2ma

体験方法:
 VRChatを起動します。起動後、作品URLからVRChatのサイトを開きます。ログインをしていなければログインをします。作品ページの右側にあるLaunchの横の矢印を押し、でてきたメニューの、Invite+と住んでいる地域のアイコンを押します。その後、CreateInstanceを押し、表示されたページのInvite meと書かれているボタンを押します。VRChatのウィンドウに戻り、左コントローラーのメニューボタンを押したときに表示されるクイックメニューを表示し左上に表示される通知を選択します。通知のチェックマークを押すと、体験ワールドに移動します。
 体験ワールドに移動したら、お使いのトラッカーを起動し、VRChatのクイックメニューのキャリブレーションを選択して、キャリブレーションを完了してください。キャリブレーション後は、近くにある看板でキャリブレーションを開始するボタンを押してください。正面にキャリブレーションの案内が表示されるので、椅子やベッドなどうつ伏せになれる場所に移動し、案内に従ってキャリブレーションを完了してください。キャリブレーション終了後、近くの飛行機に乗り込むことで上空の飛行機に移動することができます。上空の飛行機に移動したら、扉の右上にあるボタンを押すことでスカイダイビングの準備態勢になります。キャリブレーションボタンの右横のボタンから演出をスキップしてすぐに準備態勢になることもできます。準備態勢になったら、両方のコントローラーのトリガーを押すことで、スカイダイビングが始まります。
 スカイダイビング中は両手、両足で移動を制御します。両足をあげると前方に移動、両手を上げると後方に移動、右手か左手片方を上げると回転、右手足か左手足をあげると左右に移動、手を顔に近づけると加速します。スカイダイビング中は他のプレイヤーと手をつなぐことができます。他のプレイヤーに近づき、手を取ってグリップボタンを押すと手をつなぎます。手をつないでいる間は相手と操作が共有され、足のみで移動の操作します。グリップボタンを離すと手をはなします。高度1000mまでスカイダビングをお楽しみください。高度1000mを下回ると自動でパラシュートが展開をします。パラシュートが開いている間は、左コントローラーのジョイスティック、またはタッチパッドで前後移動と回転を操作します。ジョイスティックを例にとると、ジョイスティックを奥に倒すと高速で前進、手前に倒すと停止、左右に倒すと旋回します。
 パラシュートが地面に到達するとパラシュートから降ります。
 以上で体験は終了です。クイックメニューからリスポーンを選択すると、再度スタート地点に移動し、再度体験することができます。

花火人 ~Shall We Explode?~
チーム:桔梗組

本作品は自身が花火となり全身を使って思う存分自己表現をするというメタバースでしかできない体験を提供します。
体験の流れとしては、花火になるための参加登録、自身の好きなパーティクルと色の選択の後、思うがままに動き「爆発」といった流れになっています。表現の仕方は自由。優劣や決まりはありません。自分が思い描く花火になることを楽しんでください。
私たちは、現実とは異なる方法での自己表現の機会、さらには創発性を持ったコンテンツを生み出したいという思いから本作品を作成しました。また、花火は「個の集合によって構成される」「主観でそれらを味わうことは現実ではかなわない」「自己表現をするにあたって他者と差別化できる要素が多数存在する」「瞬間的に美しさを表現できるため、冗長にならない」などといった特徴から創発性をもった自己表現の場として選ばれました。そして、デジタルでありながら全身を使った表現ができる、各々が自由にふるまい表現をする、他者とリアルに空間を共にすることができるというメタバースの特徴が楽しむうえで重要となるワールドとなっています。また、これらの特徴を存分に活かし爆発中、爆発後、鑑賞中と会場のどこにいても本作品を楽しめるよう、プレイ中の演出、会場の造形にもこだわりがなされています。花火の爆発とともにプレイヤー自身の思いや個性を爆発させ、それらと会場の雰囲気とが組み合わさることで単純な総和にとどまらないものが出来上がれば最高だと考えています。加えて、花火になるという行為がコミュニケーションを活発化させプレイヤーが新しい自分を見つけるきっかけとなることを望んでいます。

仕様機器:
PC(Windows10・11) Quest2・3 Pico4

チームメンバー:
阿LaLa儀(明治大学)、emuto(明治大学)、えもり(明治大学)、おりがみ(明治大学)、ななみん(明治大学)、Yucky(明治大学)

体験する

リンク:
https://vrchat.com/home/launch?worldId=wrld_948cd5ec-8e47-4738-a8ef-c9a5d5c6811f&instanceId=11692~private(usr_ab3ecfe7-cb36-4c23-8c75-00d3889b1528)~canRequestInvite~region(us)~nonce(df00f4b0-5071-422f-9529-e1817ea7ef0e)&shortName=jm3cd6b8

体験方法:
初めにVRChatにてURLの中のLaunchWorldをクリックしワールドのインスタンスを立てます。ワールド内に入ったら階段を上り神社前の参加登録システムにて花火となるための参加登録をして頂きます。その後、神社左に見える自身のなりたいパーティクルの種類、色を選択します。登録が完了すれば人数(最大4人)が揃い次第、太鼓型のスタートボタンを押して体験開始となります。
スタート後、プレイヤーは花火玉となり打ち上げられます。画面にmoveと表示されたら、全身を使って(腕をふる、動き回るなど)自身を表現してください。花火の爆発後は実際に花火の目線になって辺りを見回すことが出来ます。ぜひ花火になる瞬間を楽しんでください。以上が体験の流れとなります。体験終了後は自身が表現した花火の写真を第三者目線で撮ったものを確認することも出来ます。

チュートリアリティ
チーム:わきあいあい

VRChatなどの現在のメタバースには、実世界と類似している部分と、実世界にはないメタバースならではの部分が混在している。例えば、ユーザーのアバターは重力に従って下に落ちる一方、カメラなど一部のオブジェクトは空中に留まるように作られている。ここには「実世界と見まがうようなリアリティ」とは別に、実世界とは異なるが納得感があること、いわば「バーチャルリアリティとしてのリアリティ」が存在している。今のVRChatは、この種のリアリティを基に「実世界に類似したもの」と「実世界にはないもの」が混在する独特なバランスの上に成立しており、ユーザーはその状態に慣れ日常のものとしている。本作品ではあえてそのバランスを崩し、過度に実世界に寄せたメタバースや、実世界とかけ離れたメタバースを提示する。普段意識されない、メタバース内の現実と非現実のバランスとそこから生まれる特有のリアリティを浮き彫りにし、ユーザーがメタバースを選び適応することで、ユーザー自身のリアリティを獲得していくことを表現する。
 本作品は、設計思想の異なる3つのメタバースのチュートリアルを体験する、という内容のVRChatワールドである。3つのメタバースとは、実在する「VRChat」と2つの架空のメタバース「ツインバース」「Idealter(イデアルター)」である。「ツインバース」はもう一つの現実を作ることを目的とし、実世界に即した直感的な体験のため、物理的制約や社会制度をも実世界に大きく寄せている。「Idealter」は個々人にパーソナライズされた理想の環境を作ることを目的とし、実世界とは全く違う、よりユーザー中心的で「慣れが必要だが慣れれば便利」なシステムが構築されている。各チュートリアルの流れは概ね統一されており、体験者は、同じ事柄でもメタバースの設計思想によって実現方法が異なり、体験が大きく変わることを意識させられる。

仕様機器:
VRChatをプレイ可能なPC、VRHMD(Oculus・Vive推奨、その他デバイスは動作未確認)

チームメンバー:
こんしる、えい、ナゾ

体験する

リンク:
https://vrch.at/c6uv4eah

体験方法:
– VRChatのアカウント登録を事前に行い、VRChatをPCVRで遊べる環境を用意します(詳細は外部解説記事等をご確認ください)
– VRChatを起動します。
– ブラウザ上で体験用URLのリンクを踏み、「Launch」ボタン→「Create Instance」ボタンの順に押します。
– 移動した先のサイトで、「Invite me」のボタンを押すと、VRChatのアプリ内に通知が届きます。通知を開き、チェックマークを押すとワールドに移動でき、体験できます。
– 複数人で体験する場合は、体験開始前に全員集合してから行くことをお勧めします。

灯りの記憶 ーコレクトとクラフトで人類と灯りの歴史を体験ー
チーム:ミミミ

VRを活用した「コレクト」と「クラフト」を通じて人類と灯りの歴史や仕組みを体験できる作品です。6つのステージから構成されています。

1)初めての火
人類が山火事から原初の火を得るというテーマのステージです。
探索して得た小枝をつなぎ合わせて自由に形をつくり、高所にある火を手にいれるギミックが特徴。夜の闇と光の心強さを感じさせます。

2)たのしい焚き火
力をあわせて枝などのアイテムを「コレクト」し、焚火を大きくしていくステージです。
単なるアイテム収集だけでなく、火を道具にして森で採取したものを調理するなど、火と人間のかかわりを楽しめるステージです。

3)ろうそくを作ろう
室町時代に誕生した「和ろうそく」を、原料であるハゼの実から作っていくステージです。
蒸されたハゼの実を潰す「立木式ロウ絞り機」や、ろうそくの型を資料に基づき3Dモデル化しています。普段は目にする機会の少ない道具を使って、ハゼの実の「コレクト」から和ろうそくを作る「クラフト」を体験できます。

4)エジソンの白熱電球
エジソンが、炭化した竹からフィラメントを使って白熱電球を作る過程を追体験できます。エジソンが苦悩していた素材選びや、炭化させて作ったフィラメントなど、資料に基づき当時の再現をしています。電球や発電機、炭化炉を3Dモデル化し、今では博物館にしかないような機械を実際に動かして白熱電球を作ることが出来ます。

5)蛍光灯になろう
蛍光灯が発効する過程で重要な「熱電子」になるというVRならではの体験を通じて、蛍光灯が発光する原理を体験できるステージです。蛍光灯の中にある水銀や紫外線の動きを、「蛍光灯の中」から見る事ができます。

6)未来の灯り
チームミミミが予想した、人類がたどり着いた未来のステージです。宇宙にある部屋で、ホログラムで作られた焚き火を囲んで人類が灯りの始まりに回帰している様子を表現しました。

仕様機器:
PC(Windows10 or 11 )※SteamVRが動作すること  VR HMD (Quest2など) ※6DoF、要ハンドコントローラー(OculusTouchなど)

チームメンバー:
Luna
桜実 狐ン
ドコカノうさぎ

体験する

リンク:
https://vrch.at/cyeqk5rb

体験方法:
VR機器での操作を前提としたVRChatワールドです。
https://vrchat.com/home/world/wrld_ddd9ef6f-20c9-420c-817f-05000298c253
一人または複数人数での体験ができます。

0)オープニング・チュートリアル
 最初のタイトルシーンはチュートリアルや待ち合わせに使用します。
 複数人で体験する場合はこのシーンで待ち合わせをしてそろってからはじめてください。
 小枝に火をつけてポータルに投げ込むと冒険が始まります。

 ポータルの左右にならべてある小枝を持つことができます。
 小枝同士をくっつけると連結できます。
 くっつけられたほうが根本になり、持つことができます(根本と反対側の小枝を持つと分離できます。

 小枝を火に近づけると燃えます。これを利用して次のステージでは落雷で燃えた火を得ることができます。

1)初めての火
 人類が原初の火である山火事の火を道具にするというテーマです。

 フィールドを探索し小枝を集め、つなぎ合わせて火を手にいれます。
 探索と枝の連結ギミックも楽しいステージになってます。
 小枝は10個程度つなぐと雷で燃えた炎に届きます。

2)たのしい焚き火
 火を道具にして森で採取したものを焼く・焚き火で料理するなど火と人間のかかわりを楽しみながら感じられるステージです。
 広いワールドからの収集になるのでみんなとわいわいたのしめます。

 洞窟内の焚き火に小枝をくべて、火を大きくするゲームです。
 小枝はフィールドから探索します。
 食べ物などのアイテムをみつけたときは焚き火で焼くと調理済みの姿に変化します。
 小枝10本、または食べ物を5個焼くとクリアです。
 焼いた食べ物で炎の灯りで壁に影絵を作る遊びができます。

3)ろうそくを作ろう
 室町時代に誕生した「和ろうそく」の当時の手法が体験できます。
 原料となる櫨(ハゼ)の実を蒸して絞ってロウを得るという体験ができる予定です。
 絞り器については資料をもとに再現しています。

 外にある木に実った櫨の房を収穫してすり鉢に入れます。
 棒が出現するのでよくかき混ぜると潰れてた実が入った桶が出ます。
 立木式ロウ絞り機の中央部分にセットして両端の突き木で絞ります。
 出てきたロウ入りのポットを竹筒の型に注ぎます。
 できたろうそくを燭台にセットしたらクリアです。

4)エジソンの白熱電球
 エジソンが研究した炭化したフィラメントを使って白熱電球を作る過程を追体験できます。

 部屋に置かれたアイテムを探して炭化炉に入れてフィラメントを作ります。
 フィラメントを電球にセットして手回し発電機を回すと発光して成功か失敗かがわかるガチャ要素のあるゲームです。
 成功すると新しいアイテムが出ます。失敗するとまた素材から探します。

5)蛍光灯になろう
 蛍光灯が発光するまでの原理を体験できるステージです。
 フィラメントで作られた熱電子を持って水銀原子に接触させて紫外線を出して蛍光灯を点灯させていくゲームです。
 ゲージを100%にしたらクリアです。

6)未来の灯り
 チームミミミが予想した、人類が未来にたどり着いたステージです。
 
 設置した投影機を起動します。


NoahNoAnimal
チーム:takebamboo

このワールドでは、ノアの箱舟に乗って脱出を目指す4名の動物プレイヤーと、脱出を阻止する1名の狩人プレイヤーでかくれんぼを行う。ワールドは、中央に位置するノアの箱舟、それを囲む4つの浮島と、船や各浮島を繋ぐ橋によって構成される。動物プレイヤーは、ワールド内で4種類の動物に変身することができる。動物に変身することにより、各動物の視界を疑似体験することができ、動物が見ている景色が再現され歪んだ視界や普段とは異なった色彩の世界が広がる。また、各動物のもつ固有能力を駆使しながら人間から隠れつつ脱出を目指す。他の動物プレイヤーと協力し、動物それぞれが有する能力を用いてギミックを解除しノアの箱舟への道を開く。制限時間内にすべての動物をノアの箱舟に集めることができれば動物プレイヤーの勝利となる。一方、狩人プレイヤーはワールド内に置かれた道具を用い、すべての動物を捕まえる、もしくは制限時間内に脱出を阻止することができれば勝利となる。
 本作品の魅力は、4種類の動物の視界・能力の取得とアバターの変更により、疑似的に各動物になりきることができる点にある。これは、様々な身体を体験できるメタバースの特徴の一つであり、このワールドでは単なる身体の変更のみならず、動物の色覚や視界の歪み・特性の体験にゲーム性を持たせることによって、様々な身体・動物に没入することを可能にしている。 普段体験しえない動物の世界をこのワールドを通じて楽しんでもらうことを目指している。

仕様機器:
PC+Quest3, PC+pico4(動作確認済み)

チームメンバー:
Aruto(明治大学),炬燵(明治大学),Tankette(明治大学),flouris(明治大学),マレー(明治大学),羽根木鳩(明治大学)

体験する

リンク:
https://vrch.at/jq7a6u2n

体験方法:
ワールドに入ったら、ゲーム参加者は「Join」ボタンを押してください。参加人数が集まったら「Start」ボタンを押すことでゲームがスタートします。動物プレイヤーになった方はフィールドに散らばった動物に対してクリックすることで変身し、中央のノアの箱舟に連れて帰ることで動物を集めましょう。動物に変身している間は、動物の持つ固有の能力を使うことができます。能力の効果や使い方は最初にスポーンした位置にある看板をご覧ください。人間プレイヤーはフィールド上にある虫取り網を持った状態で動物に向かってトリガーを押すことで動物を捕まえることができます。制限時間内に動物をすべて集めることができれば動物の勝利、人間が動物をすべて捕まえるか、制限時間内に動物を集めきることができなければ人間の勝利となります。

ノミチャ
チーム:さくらんぼクリエーション

この作品はフェイストラッキング技術を使った視野拡張によって、離れている人同士が同じバーチャルワールドに入っているかのような没入感を感じられる、Webコミュニケーションツールです。このシステムはPC上で行うものであり、VRゴーグルは被りません。ZoomやDiscordなどのWeb会議システムでは、誰かが喋っている時、横から割って入って喋りづらく、複数人が絡み合って話す談話が現実に比べて向いていないと感じていました。その原因は視線の向きであると考え、clusterというメタバースプラットフォームでのコミュニケーションを試したところ、Web会議システムにはなかった方向感や距離感が生まれました。しかし、VRゴーグルの重さやVR酔いなどで疲労し、長くは続けられませんでした。そこで、私はメタバースの良さを残しつつ、VRゴーグルを被ることなく、PCのみで会話が弾むツールを実現できないかと考え、開発に至りました。
このツールでは自分が顔を動かすことで、ゲーム内のカメラが連動して動き、辺りを見回すことができます。また、Webカメラの表情検出によってアバターは瞬きや口の動きまで表現することができます。そして、話し手の顔の向きによって聞こえる声のボリュームが変わります。例えば、相手が自分の方を向きながら話している時は、大きく聞こえ、逆に相手が反対方向を向いている時は、相手の声は小さくなります。また、3D音源を採用しているためどちらの方から声が聞こえたかが分かります。
この作品はZoomなどのPCさえあれば気軽に参加できるWeb会議ツールとメタバースの利点である、方向感や距離感のあるコミュニケーションを実現した、いいところどりのコミュニケーションツールとなっています。
この作品を通して、メタバースでしか生まれないと思っていたコミュニケーション体験にVRゴーグルは必要かを改めて考えるきっかけになる作品になることを願っています。

仕様機器:
PC(Windows)、Webカメラ

チームメンバー:
小木曽 直輝(岐阜大学大学院)

体験する

リンク:
https://drive.google.com/file/d/103dyqLJKmB-3lH4dfGVA4wPc1y1IaVq1/view?usp=drive_link

体験方法:
※事前準備
用意するもの
・PC(Windows)
・Webカメラ(内蔵しているものでも大丈夫です)
・マイク(内蔵しているものでも大丈夫です)
・ヘッドホンもしくはイヤホン
ダウンロードするもの
・WebcamMotionCapture(フェイストラッキングソフト)

WebcamMotionCaptureの設定
はじめに、WebcamMotionCaptureをダウンロードしてください。
※サブスクリプションを購入してください。
・画面左の「Mirror」のチェックをオフにしてください。
・画面上部の「Send to External App」を押してください。
・画面左に表示されている IP AdressとPort 「127.0.0.1 / 39539」になっていることを確認してください。
・Portの下の「Start」を押してください。
これでWebcamMotionCaptureの設定は終わりです。
WebcamMotionCaptureを立ち上げた状態で添付したアプリを開いてください。

アプリでの初期設定
・ユーザーネームを入力します。
・アバターを選択します。
・部屋を選びます。
部屋の作成
誰か1人がリーダーとなって部屋を作成します。「部屋をつくる」を選んで、お好きな部屋IDを作成してください。(例:1111)
部屋に入る
リーダー以外の人は「部屋をさがす」を選択し、リーダーが作った部屋IDを入力することで同じ部屋に入ることができます。
・座席を選択します。

部屋の中でできること
・マイクのオンオフを切り替えることができます。
・オーディオのオンオフを切り替えることができます。
・キーボードでのチャットができます。
・席移動をすることができます。
・体の向きを変えることができます。

仮想身長研究所
チーム:きくはなチーム

本作品はVRChat上で体験できる、身長差を題材にした謎解きアクションゲームです。プレイ人数は2人以上です。

【体験の流れ】
「仮想身長研究所」という架空の研究施設を舞台に、博士の実験の被験者となる形でストーリーが進行します。「アバターの身長差がコミュニケーション方法に与える影響の検証」の実験のため、プレイヤーは巨人側と小人側のグループに分かれ、いくつかの課題に挑戦することになります。巨人側と小人側でそれぞれ出来ること・出来ないことがあるため、それぞれの特徴からどう課題を達成するか予想をしながら挑戦してみてください。

【特徴】
本作品は、身体の大きさが異なる体験者同士で協力して課題を達成するという、身体拡張表現の自由度が高いバーチャル空間ならではの体験をテーマとしています。メタバースでの身体の大きさを題材にした前例としては、巨大なアバターの身体を登る行為をクライミング競技に見立てたイベントや、物体を持ったまま身体の大きさを変えることで物体の大きさを変化させる謎解きゲームなどがありますが、この作品の特徴はプレイヤー間で協力・連携することが必要不可欠な点にあります。異なる大きさ同士で協力することの難しさや、うまく連携できたときの達成感などは、それらの前例では得られない面白さだと考えています。

【メタバースに対する考察】
本作品の制作では、「メタバース空間での他者との交流」と「メタバースにおけるアバター文化」の2点について焦点を当てました。メタバース上の作品は必要な機器があれば誰でも体験が可能です。さまざまな背景を持つ方と作品内での協力・連携を通してコミュニケーションを楽しむなど、メタバースを使って実現できる交流の形を模索しました。また、様々なアバターが使われるであろう未来において、その多様性を理解・尊重するためには何が必要かを投げかける体験作りを目指しました。

仕様機器:
PC(Windows10, 11)+ Quest3

チームメンバー:
尾瀬泰規、金沢大学大学院
yuki-jp
サックー、社会人

体験する

リンク:
https://vrch.at/ss7b55sr

体験方法:
この作品はVRChat上で体験できます。
初めに、PCにVRChatアプリをインストールしてください。
Steamストアなどからインストールできます。
次に、VRChatの利用にはアカウントが必要なので、アカウントを作成し、ログインしてください。
ログイン後、ワールドリンク先の「Launch World」をクリックすることでワールドに移動でき、作品を体験できます。

Pentatonic Room
チーム:Pentatonic Room

「Pentatonic Room」は、空間全体を奏でて音楽を創る「VR作曲体験システム」です。この名称は、作品全体のタイトルであり、同時に実装されたバーチャルな部屋自体を指します。ユーザはこの部屋で音を奏でますが、壁を鳴らすことで音を出すため、「Pentatonic Room」は部屋であり、かつ楽器でもあります。

本システムの基盤は「魔法の伴奏」にあります。これは、ペンタトニック・スケールの音であれば、何を鳴らしても音楽的に妥当な響きとして聞こえる伴奏を指します。バーチャルな部屋の内部では、この伴奏が絶えず鳴り響いています。また、全ての壁にはペンタトニック・スケールの音が割り振られています。この設計により、音楽初心者でも壁を鳴らすことで、響きとして妥当な音楽を作り出すことが可能です。

本作品では、音を鳴らす手段として「ボールを投げること」を採用しています。物理世界での演奏は、一般に直接的な力覚的フィードバックが得られます。一方、市販されるVRシステムでは獲得が困難です。「ボールを投げる」という間接的な方法を用いることで、演奏の実感を得られるようにしています。

「Pentatonic Room」では、ユーザは自由に音を奏で、その場で音楽を作曲する体験が可能です。さらに、自らが演奏・作曲した音楽を鑑賞することも可能です。これにより、即興的な音楽創作から完成した作品の鑑賞まで、一連の音楽体験をVR空間内で完結させています。本システムにはクオンタイズ機能が搭載されており、ユーザの鳴らした音は一定の拍に合わせて再生されます。

本作品は第74回駒場祭において、東京大学VRサークル「UT-virtual」の有志チームによりプロトタイプが作成されました。「Pentatonic Room」は、ユーザごとに異なる音楽体験を、そして「音楽を作った」という実感を提供することを目的として制作されています。

仕様機器:
PC (Windows 11) と Quest3 または Quest2 (PCとHMDは併用必須)

チームメンバー:
Rintaro (明治大学)

体験する

リンク:
https://36.gigafile.nu/0126-b6879ee00ca9c69c06da7323575fa1772

体験方法:
1. はじめに
「Pentatonic Room」は、VRで音楽を作曲する体験です。どんな音を奏でても必ず音楽になる不思議な部屋で、壁にボールをぶつけて音を鳴らします。

2. 準備
– VRヘッドセットを装着します。
– Pentatonic Room.exeを実行します。
– 画面の指示に従って初期設定を行います。
– 「Game Start」ボタンを押して体験を開始します。

3. コントローラの使い方
– コントローラの握り方:中指と人差し指で外側のボタンをそれぞれ押さえるように握ります。
– ボールの掴み方:胸の位置に浮かぶボールを、中指のボタンを押して掴みます。
– ボールのリスポーン:胸の位置に手を近づけ、中指を押すと、いつでもボールを掴み直せます。
– こぶしはぐっと胸の方へと近づけて、中指を握りなおしてください。

4. 音楽の作り方
– 部屋の壁に向かってボールを投げます。
– 壁ごとに異なる音が鳴ります(木琴のイメージ)。
– 自由に壁をめがけてボールを投げ、音楽を作りましょう。

5. 操作方法
– すべてのボタンは近づいて叩くことで操作できます。
– メニュー画面の開き方:左手のくぼんだボタンを押します。

6. メニュー機能
メニューから以下の操作ができます:
– 現在の録音の破棄
– 操作説明の非表示
– 体験の終了(一番右のボタンを選択)

7. 音楽の鑑賞
作った音楽は自動的に録音されます。体験終了時に鑑賞できます。

注意:音はクオンタイズ(一定の拍に合わせて調整)されます。

Grabity Dungeon
チーム:Grabity

【概要】
GrabityDungeonは、プレイヤーが手を繋いで互いの重力を共有し、協力して複雑なダンジョンを攻略するゲームです。チームを組み、反対の重力を持つ仲間と協力して、通常では到達できないエリアに進み、隠された財宝を目指します。先に多くの財宝を手に入れたチームが勝利します。

【ゲームフロー】
プレイヤーは赤チームか青チームを選び、ダンジョン内で宝を集めます。特定の回数以上の宝を獲得したチームが勝利となります。ダンジョン内には一人では越えられない障害物があり、協力が不可欠です。各プレイヤーは異なる重力を体験するため、一方から見れば崖であっても、もう一方にとっては通路となります。プレイヤーは手を繋いで進み、コントローラーの振動で相手のHPを感じ取りながら、互いのステータスを把握します。

【独自性とインタラクション】
このゲームの特徴は「手を繋ぐ」ことで協力し、異なる重力を活用するという独自のゲームプレイです。手を繋ぐことで上下の自由な移動が可能となり、個人では突破できない箇所を協力して攻略します。さらに、手を繋いでいる間は相手のHPに応じた振動がコントローラーに伝わり、言葉を使わずに相手の状態を直感的に把握できます。

【ゲームフィールドと絆】
同じ空間内でも、チームメンバーはそれぞれ異なる重力を体験し、反対の方向に配置されます。プレイヤーは手を繋ぐことで障害を乗り越え、協力することが不可欠となります。GrabityDungeonは「手を繋ぐ」行為をゲームの中心に据え、親密な関係の構築を促進する設計です。VRChatでは身体的な接触が少ない中で、GrabityDungeonは「手を繋ぐ」ことで物理的な接触を自然に楽しめる体験を提供し、メタバースの中で絆を深めることができる独自のプレイ体験を実現しています。

仕様機器:
PC(推奨Windows10以降), PCVRでVRChatがプレイできるHMD

チームメンバー:
Nats, Sonoken

体験する

リンク:
https://vrch.at/bur0nu60

体験方法:
上記のリンクからアクセスして入室後、勝利条件となる得点数を設定してください。設定が完了したら、回転しているエントリーギミックにインタラクトすることで、参加チームへの登録が可能です。4人がエントリーすると自動的にゲームが開始されます。2人1組で手を繋ぎながら宝を見つけ出し、設定した得点数を先に獲得したチームが勝利となります。