UoQ(2003)
BIT FLOW / 北陸先端科学技術大学院大学,多摩大学
[作品概要]
本作品は,“歩行 ”に代表される身体運動を,“泳ぐ”という行為にバーチャルリアリティを用いて置換することで見える,新たな世界の姿を体感してもらうことを目的としている.これを実現するためカメラによるジェスチャ認識とエアブロワによるフィードバックディバイスを用いたVR アプリケーションとなっている.
体験者の両腕に装着された反射板で参照光を反射し,その反射光を天井から吊るされた CCD カメラで観測している.次に,観測された反射光を画像処理して腕の動きから泳法を識別し,その動きに応じて映像にフィードバックする.具体的には,泳ぐ動きの速さを映像中の移動の速さとし,泳法の違いで映像の動きのリズムを変え
ている.フィードバックディバイスとして,ゴムチューブの内側に空気を送り込む装置を製作する.体験者はその上に乗り,泳いでいる状態に応じて空気の注入を制御することで浮遊感を味わうことが出来る.ブロワは全部で 6 基用いている.配置はブロワを 2 基一組に前方は左右2箇所,後方は中央1箇所に行う.映像の加速,減速,遠心力に合わせて空気の吐出量を制御している.
[ 東京予選大会映像 ]