本企画では,「布」を利用したワープVRをコンセプトに,VR物体と「布」を連動させた新しい感覚提示と,室温の違いからくる温度の感じ方の違いに着目した移動体験である.体験者は温度や湿度,風量などが変化する二つの空間に,布を潜り抜けることによって,空間をめくり,別の空間へワープするような感覚を楽しむことができる.
本作品は、体験者が息を吸ったり、吐いたりすることで VR 空間内の映像とインタラクション する装置である。体験者はHMD と特殊なエアジャケットを着用し、息を「吸う」「吐く」を繰り返す。 呼吸が検知されるとエアジャケットが体験者の腹部を圧迫し、非現実的な大きさまで膨らむ感覚を生み出す。そして、体験者が HMD に映された映像見ながら息を吐くと、VR 空間内が一瞬にして変わる。体験対象者の呼吸の深度によって、エアジャケットの膨らみ・映像コンテンツが変化していくのがポイントである。
本企画では“生まれる”体験を通じ、「生まれてきてよかった!」という喜びを届けたい。空気圧制御で締め付けられる装置を用いて、苦労して暗く狭い産道を通る様子を再現する。そして、生まれた事は奇跡的である事を映像や音で表現する。