あなたはオフィスや教室で「猫を撫でたい」と思ったことはないだろうか. しかし,場所や体質の制約上,その実現は難しい.そこで,本企画は膝上に猫がいる感覚を提示し,いつでもどこでも猫に触れて癒される体験を提供する.
本企画では電話ボックス型の空間を舞台に,ヘッドマウントディスプレイやディスプレイといった視覚情報に重心を置くデバイスを用いずに,主に触覚情報を与えることで,全身にぞくぞくとした恐怖感を感じさせるVR 空間を実現する.受話器型デバイスを用いて予期しないタイミングで耳に気配や冷気を提示することで,触覚情報から恐怖感を提示する.有名な都市伝説「メリーさんの電話」をモチーフに,電話ボックスの中でメリーさんからの電話をとるという体験を用意する.
ユーザが仰向けに寝転び、その体の上を猫デバイスが移動することであたかも本物の猫が体の上を歩いているかのような感覚をユーザに提供する。またユーザが猫を撫でると、猫デバイスに仕込んだ袋に温水が入り猫の体温を感じるとともに、猫が体の上で寝転んでいる感覚を味わうことができる。
本企画では,「布」を利用したワープVRをコンセプトに,VR物体と「布」を連動させた新しい感覚提示と,室温の違いからくる温度の感じ方の違いに着目した移動体験である.体験者は温度や湿度,風量などが変化する二つの空間に,布を潜り抜けることによって,空間をめくり,別の空間へワープするような感覚を楽しむことができる.
森林は森に住む様々な生物の生態系の根幹になっている。木々は生物から見た世界を考える際に単なる環境として扱われる事が多いが、あらゆる生物に必要不可欠な存在である。本企画の目的は、「木になる」体験を通じて木々を「気になる」存在とすることである。普段ほとんど意識しない森林という大切な存在に気を向け、木と周りの生物が構成する環世界に力覚・触覚・視覚提示などのVR技術を用いて入り込む。本体験は森林に興味を示すきっかけとなるはずである。
本体験では電気刺激と振動覚刺激を組み合わせることにより,子宮収縮感のある痛みを下腹部に与えるデバイスを作成する.また,日常行動を加速度センサで検出し,それに応じた温感提示をすることで血が垂れる感覚を与える.これらの要素を組み合わせ,誰でも月経を体験することを可能にする.