Spike Tree(2004)

審査員特別賞,VR 市民賞

Team Spike Tree  /電気通信大学・東京大学・日立製作所・NTTアドバンステクノロジ

[作品概要]

作品「Spike Tree」は,離れた場所から無線通信することによって卵型デバイスを操作し,内部の磁性流体にス
パイク状のトゲを出させたり,トゲを移動させたりする.そうして磁性流体を生物のように振舞わせてユーザーと作品,ユーザーとユーザーの間にコミュニケーションを生じさせることが本作品の狙いである.そのために磁性流体の現象の一つである「もみの木効果」を利用する.「もみの木効果」とは,電磁石の中心の鉄芯を長く突き出し,その部分と磁性流体を触れさせ,コイルに電流を流すことにより磁場を発生させて鉄芯の周囲にまるで “ もみの木”のような磁性流体の形状をつくる現象である.
作品は , インタフェースである「子卵」と,磁性流体を制御する「親卵」で構成される.「子卵」は温度センサと加速度センサ,無線 ( ブルートゥース ) を組み込んだ卵型のデバイスである.「親卵」は「子卵」から送信されたデータを基に PC から電磁石に入力する直流電流を制御し,磁場を変動させて「子卵」の状態に応じた「もみの木」を発生させる.
「子卵」を温めると磁場が発生し,磁性流体が鉄芯を覆り「もみの木」が成長する.「子卵」を振ると, 振れの大きさに応じて磁場が振動し,「もみの木」のトゲが鉄芯表面を上下する.

[ 岐阜本大会映像 ]