トブオンプ (2000)

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ROBOT123 / 多摩大学

[作品概要]

人が周りでおきた出来事を最初に知るのは、音からである。明かりの無い時代の暗闇で、便りになる物は聴覚しかない。この意味で、「音」の情報は、「光」の情報に比べ、より原始的で直感に訴えるものである。“VR”と言うと、「画像=目に訴える物」が多く見受けられる中で、私たちは、聴覚に訴える物として、敢えて画像を用いないVR作品を作成することで、『奇想天外』というテーマに取り組んだ。ボール遊びは楽しい。それは、自分の思い通りに飛ばせるからである。そのような欲求を満たすために、この作品では、音をボールのように自由に扱えるようにする。

◎ボールの遊び方はあなた次第→♪音符の遊び方もあなた次第
ボールの軌跡が音になるので、自分色の音が出る♪

この作品で、プレーヤーは、自分の動きに応じて様々な「音」を体験する。画像のない世界で、「音」のもつ根源的な現実感に集中していただきたい。