電影遊戯(2003)

Co-play / 東京工業大学

[作品概要]

本作品は体験者が自分の影と体を動かしながらインタラクションをするものである．
体験者が図 6 のようにスクリーンの前に立つと，スクリーンに自分の
仮 想 の 影 (VR 影 ) が 映し出される．体験者の腕の動きに合わせて VR 影の腕が伸びたり，VR 影の皮膚を引っ張ったりすることが出来る．また VR 影が体験者の動きを遅れて追従するなど，実際の影とは異なる動きを体験者の動きに合わせてする．
体験者の後方上部のカメラから取得された映像に背景差分，ノイズ除去を行い人の領域を抽出し，二値化を行うことで影の映像を作り出している．この影の映像に人体モデルを当てはめることで，人体の各部位を特定し，その動きを認識することを可能としている．認識された体験者の動きに合わせて，幾何変換などの画像処理でVR影の変形を行う．VR影の画像を計算機に保存し，処理を加えることで，VR影の追従に時間的な変化をつけている．

[ 東京予選大会映像 ]