仮想相対性空間 (1997)
仮想相対性空間 / 岐阜大学
[作品概要]
M.C.エッシャーにより確立されただまし絵の世界を、VR三次元空間に構築し、「VRのだまし絵」というものを定義する初の試みである。エッシャーの作品「相対性」に代表される、建築物の構造上は三次元空間的に整合性が取れるが、重力などが無視された具体的な空間をモチーフにする。その中で、複数の経験者が移動したり、相互にその存在を確認できるなどして、ありえない仮想空間の共有を現在のVR技術によって体験できる。視覚情報以外にも、空間内に音源となるオブジェクト(小鳥のさえずりなど)を複数用意し、仮想的な音場を手がかりに、被験者が自分の位置を確認できるようになっている。
[ 大会映像 ]