バーチャルボブスレー(1995)

GIFU-1

CITERA /千葉工業大学

総合優勝

[作品概要]

まず、体験者には筐体のシートにしっかり座ってもらい、HMD(Head Mount Display)と呼ばれる 立体表示器を頭に被って、シートベルトを着用してもらいます。(以後、筐体とは機械部分全体を指し、 シートに体験者が座り、実際に動く場所を指すものとする。)
次に、コンピュータとその周辺機器のセッティングをし、エアーシリンダーの動作チェックを行って、 安全性を十分確かめた上で、ゲームを始めます。

HMDには、ボブスレーのコースが映し出されます。この映像には、製作した模型を使って撮影した コースだけでなく、体験者自身とボブスレーのボディーも画面合成されてます。また、シートの手すり にあるブレーキハンドルの操作によって、仮想空間のボブスレーのボディーを操縦出来ます。このとき、 エアーシリンダーをコンピュータ制御し、体験者が座る筐体もまた、前後左右、自由に揺れ動きます。 ハンドル操作をしないときにも、仮想空間内のコースをボブスレーが滑走しているかのように筐体は動 き続けます。顔には高速で滑ってるかのような強い風が吹きつけます。実写映像との相乗効果によって、 よりリアルな体験が楽しめることでしょう。滑走タイムによって、体験者の操縦の優劣を競い、ランキ ングを決め、登録します。こうして、エンターテイメント性を強めることによって、よりいっそうの興 奮が得られます。この間、体験者でない観客には、大型モニターTVを通して、体験者の映像を見ても らうわけですが、ただ、体験者の映像を見てもらうだけではおもしろくありません。そこでTVに映し 出す映像に、現在の滑走タイム、体験者の映像と全く別の角度から見たコースのCG(Computer Graphics )を付け加えることにより、観客にも楽しんでもらいます。

 

日経新聞(夕刊)1996年1月22日14面、同23日14面「若者はいま」掲載
1996.3 岐阜「V.R. World GIFU '96」招待
1996.8 大垣「デジタル探検宝島」招待
1996.9 幕張メッセ「千葉工業技術展」出展

[ 大会映像 ]