渡る世間は綱渡り(2014)

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幸楽 /大阪大学大学院

[作品概要]
綱渡りは,高所に張った綱の上を歩いて渡るスポーツである.そのスリルを一度体験してみたいと感じる人は少なくないが,危険であるため現実的ではない.本稿では,綱の上での体の傾き,綱の揺れやたわみ,景色等の綱渡りを構成する要素を再現することで,安全に綱渡り体験が可能なシステムを提案する.棒型デバイスを用いた重心位置の移動と,ヘッドマウントディスプレイによる傾いた視野の提示により,ユーザに綱の上で体が傾く感覚を提示する.また,綱を台座に固定し,台座に揺れやたわみを生成する機構を設けることで,歩行時に綱が揺れたり沈み込んだりする感覚を提示する.本システムを使用することで,ユーザは安全に綱渡りを体験可能となるだけでなく,通常は不可能な場所での綱渡り体験等も可能となる.また,ユーザがバランスを崩しにくいよう補助する等の通常の綱渡りにはない操作も可能であると考えられる.

[予選大会映像]