手作りVR部門で優勝した東京大学・ARIELの「バーチャルチャンバラ」は、HMDを被って古代アリーナに没入し、フライホイールを用いた撃力提示装置つきのデバイスで、AI搭載・ワンスキンアニメーション3DCGの怪人と戦うという作品である。来場者向けにアリーナの3DCGとプレイヤーのクロマキー実写の合成映像を表示しており、視野の限られたプレイヤーに背後から敵が迫っていることを教えるなど、来場者とプレイヤーが同時に楽しめる作品だった。撃力提示装置GEKI2は、重量と提示撃力のバランスもとれ、安定して動作しており、「奇想天外」性のあるデバイスとして評価された。Flock of Birdsによる当たり判定やモータドライバの自作など、学生にとっては高度な複数の技術をまとめ上げ、非常にわかりやすく面白いゲームとして完成させている。