■IVRC 2001 Authors Interview

B. インタラクティブCG部門
制作者:大西快積
作品名:「session-square」
所属:関西大学



 JavaAppletによる作品。マウスドラッグしてドット絵を描くと、ネットワーク上に接続された他のAppletと通信してセッション(いわゆるJAZZのsessionね)ができる。ランダムな音の連なりが他人とのつながりで音楽になる可能性がある。
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現在のご所属は?

 関西大学、総合情報学部 総合情報学科。

作品自己紹介

 言葉で会話する、言葉を会話のルールに変換して、音に変換してる。言葉に頼らずにフィーリングでコミュニケーションできるように試した作品。

メンバー紹介

(大西)自分だけです。
(しらい)じゃあ自分のパート紹介をお願いします。

プログラマー自分:JavaでTCPを使うところの勉強からはじめた。Appletも前やっていたが復習。Javaにおけるプログラムのルールとかも。Java3Dもやろうかと思ったんだが「絵的に理解しよう」と体験者が思っちゃうのでその感覚を無くすためにあえて3Dはナシにした。
音楽:音楽が全く出来なくて、絵を書いて音が音楽になればすばらしいと思う。プログラマの自分がこういうプログラムを書いたら音楽できない自分もできるようになる。Jazzのセッションみたいにコミュニケーションできたらな、と。
最初の観客としての自分:インタラクティブCGというよりは、インタラクティブアートのつもりで作ったので。

大変だったこと

 Java2でMIDIを鳴らすとき。VelocityとかKeyとか音楽がわからないので苦労した。

開発期間

 3ヶ月。最初の2ヵ月はインタラクションと音。最初は3Dもやってたし。図形を意識していたことに気が付いて2Dに。そこで2ヶ月。実質のコーディングは1ヶ月以下。完成したのは7月中旬。誰でも使える作曲ツールを考えていた。

発表して気が付いたこと

 インターフェイス。ドラッグして絵を書くのはできるけど、消すとかを判らせるのが難しい。子供のおもちゃで「せんせい」というのがあるじゃないですか。あれを指摘されてうまいな、と思った。あと自分が書いた絵がが青で相手が赤。接続されている先ごとに色を分ける、というスタイルにしたほうが判りやすいかなとか思った。

もう一度チャンスがあれば…?

 個人的には完結してる。発展させるなら、何か動作をして、発生させるなど、メロディや動作による音を作るような、作曲ツールのようなインタラクティブアートをつくるかな。

次回に向けて

 卒業なんで、予定ナシです。次回があるならば、個人的に物理を勉強している。物理って現実の模倣。現実に拘束される。物理法則を使っているんだけど、日常に体感できないような、たとえば無重力などを体感できるようなアートを作りたい。

「すごい将来」にやりたいこと

 音楽できない、というのがコンプレックスで。その敷居をなくす、というか音楽聴いて気持ちいい、という感覚、それって演奏している人もあると思うので、それを誰でも味わえるような。それを自分が普段行っている、無意識でおこなってる動作、無意識に学習している動作がカギになって、音楽が作られていくような…という作品を作ってみたい。

 
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