■IVRC 2001 Authors Interview

A. 手作りVR部門
チーム名:VRanko製作委員
企画名:「VRanko」
所属:東京工業大学




童心にかえってブランコが体験できるVR。揚動するプロジェクター映像と同時に台座が上下する。
本物のブランコと同じように蹴り足で勢いをつけないと上手に上がることが出来ない。
写真は人体を持ち上げるためのモーター(中)と板バネ(右)。体験前に体重を測定されるのが辛いところ(私)。
動画はこちら 体験の様子

VRanko製作委員会?

 東工大のサークル、ロボット技術研究会の中で『IVRCに出たい!』と思って作った集団です。学科とかはまちまち。設計メンバーが3年生。あとの製作メンバーが1・2年に手伝ってもらったり、あとはOBに助言してもらったりしています。

メンバー紹介

 いいだしっぺ:田崎(3年) メカ、プロジェクトリーダー、経理
 ハードウェア担当:野田(3年) センサー、モーター制御
 ソフトウェア担当:成瀬(3年) 制御プログラム、CG
 機械製作担当:田中(3年) 補助用板バネ部分の設計製作
 デザイン・モデリング担当:近藤(2年) Metasequoia使い

なぜブランコ?

 最初に企画会議をやっていくつか出た。ボツ案は「どこでもドア」「ナウシカのメーヴェ」とか上がったんですが、ブランコが投票で3位だった。最初はどこでもドアでいこうと思ったんですが、設計始まったとたんに難点が続出しまして…。なんだかんだで結局3位のブランコになりました。

開発の流れ

(田崎)田崎、田中、野田、つまり主要設計メンバーが「川崎ロボット競技大会」に出場していて、それが終わる9月半ばまで製作に入ってなかった。それからは昼も夜も無い地獄の製作スケジュール。とりかかりは基本的に分担がはっきりしていたのでそれぞれがそれぞれの担当をはじめていました。10月半ばぐらいに合体。10月末に半分出来上がった状態で学園祭で公開。そのときの反応はけっこうウケが良かった。ただし試作なので本当に同意を得た人しか乗せなかったんですけど。
(しらい)じゃあテストは結構やってたんだ
(田崎)お客さんを乗せて人体実験という…。

困ったこと、大変なこと

 いちばん大変なのは時間が無いこと。こんなに時間が無いのは今回がはじめてで。〆切一週間前は「授業さぼれ」という状態で(笑)。とにかくこんなデカブツを作ったのは僕としては初めてだったので。あける穴の大きさひとつとっても違う。大きいものを作るというのがそれだけで大変だということを体験しました。

発表して気が付いたこと

 うちの企画は人が乗ってもらえば直ぐ体験できる。他の企画は乗ってから稼動するまで時間がかかる。一般客を乗せる場合には回転することが大事。手軽に体験できると言うことが大切だと思いました。
 今回必要性から部屋を暗くしないといけなかったんですが、そうなると雰囲気が暗くなっちゃうので。音楽をかけたり会場の雰囲気をよくするのも大切だと思いました。

もっと時間があれば?

 4月に新入生歓迎会があるのでそれまでにやりたいのは、まずは「風を起こして」勢いを表現したい。あとは音、ギコギコ音とか風を切る音など。CG関係は突貫作業で作ったものなのでこれから時間が出来たらもう少し作りこんでいきたい。

次回に向けて

(田崎)僕としてはIVRCは今年単発のつもりだったんですけど…こんないい賞をもらってしまったので。
(しらい)味をしめた?
(田崎)来年も挑戦しようかな、と。

将来の参加者に向けて

 とりあえず壊れないものを作ること。あとはよほど時間無い限り、あまり手を広げないこと。
 あんまり複雑なルールを作るのは、毎回毎回説明するのが大変なのでやめたほうがいいかも?

 
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