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■IVRC 2000 謝辞および今後への展望

 東京大学・狩野智英氏からは「PHANToM版RigidBody」という作品を、IAMAS・国際情報科学芸術アカデミー・増田氏からは「ウオークギャラリー」という作品を、参考出展として展示して頂いた。いずれも来年以降の参加者の参考となる極めて優れた作品であり、改めて御礼申し上げる次第である。

PHANToM版RigidBody ウオークギャラリー ウオークギャラリー

 全てのチームが公開当日までに、体験可能なシステムを完成できたことは特筆すべきである。しかも年々作品の完成度が上がっているとのことで、来年以降の更なる発展が期待される。なお、ホームページの作成、ロゴおよび複数のパンフレットの作成、交通手段の無い人達の送迎および買出し時の車の運転、荷物の搬入搬出、司会進行および受付、膨大なMLの管理、ICG部門の機材調達などの多くの仕事が企画委員により行われ、自主的に運営されたことを強調したい。改めて名前は申し上げないが、企画委員全員に深く感謝申し上げる次第である。一方、優勝作品をはじめとして、ICG部門出展作品はいずれも力作であるが、ICG部門全体の知名度が上がらず、提出作品数が少なかったことは、私にとって重大な反省点である。参加者にとってSIGGRAPH見学旅行という副賞は大変価値あるものとのことで、宣伝をきちんと行った上での来年以降が期待される。

企画委員 企画委員 運営メンバー

 テレロボティクス部門やCOSMOS部門、ウエアラブル機器の利用といった、コンテストをマンネリにさせないためのアイデアはある。しかし実際に作品が提出されなければ何も始まらず、何よりもまず更なる宣伝強化をする必要性を痛感している。開発費や交通費、賞金といった資金面では参加者にとって大変恵まれたコンテストだが、岐阜県や各務原市の類稀なる援助があればこそである。イメージ情報科学研究所・中村大一氏の経理・連絡・手配面での多大なる尽力は、企画委員と参加者全員の知るところであるが、岐阜県庁・長谷部宗俊氏の的確なサポートや、ボランティアである企画委員など、マンパワー面でもある種偶然的な要素に依存している。それはそれで仕方が無いのは確かだが、競技ロボットや人力飛行機よりも、面白くて体験可能で役に立つはずのものを競うこのコンテストが自立して、質の高い作品と来場者で溢れかえる更に盛大なコンテストへと発展することを願っている。


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