LEAP STAGE
LEAP STAGEの概要
SEED STAGEを通過したチーム、LAVAL VIRTUALから選出されたチーム、および復活枠で参加するチーム、合計12チームが、サイエンスアゴラ内で一般公開されます。サイエンスアゴラ参加者はどなたでも体験いただけます。
- 日時:2022年11月5日~6日 10時~18時
- 場所:テレコムセンタービル
- 動画:Youtubeプレイリスト
作品一覧
SEED STAGE通過作品
壁歩き体験~ヤモリになろう!~
ヤモリモリモリ森鴎外
<慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
地球上のすべてのものは地球から重力を受けており,我々人間は自力で壁をよじ登ったり天井を這ったりすることは不可能である.しかし,人間以外の生物でこれらが可能である生物も多くいる.壁をよじ登りたい,天井を這いたい,普段何気なく目にしている壁や天井をいつもとは違った視点で眺めてみたいという思いでこの作品を制作した.四本足で身体的に近い点,手を吸盤のように使うことがイメージしやすい点から,ヤモリになりきることにより壁をよじ登ったり天井を這ったりという非日常を体験できるシステムを検討した.
究極の砂時計体験
イッツ・ア・サンドワールド
<慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
何かに埋もれる体験をしたことがあるだろうか。究極の砂時計体験では、砂時計の中に入り、足が砂に埋もれる感覚を再現した。また、時間の経過とともに周囲の情景が変化し、砂だけでなく、温泉や波などにも埋もれることができる。埋もれる感覚は映像に加え、足への境界線刺激、足の甲の圧迫、温度提示などで表現した。また、視覚に頼るだけでなく、音で想像力を掻き立てながら埋もれる感覚を体験してもらう試みも取り入れた。この作品の特徴は、砂時計という、今では装飾や鑑賞用として用いられるものを一種の体験に落とし込み、時間の変化で情景が変化するストーリー性とエンターテインメント性のある体験となるようデザインしたことである。
自宅でも遭難がしたい!
SSD団
<会津大学 A-PxL>
山での遭難者がここ二十年増加傾向にあることをご存じだろうか。1つの原因は、高齢の登山者が自身の体力低下に気づかないことだ。もう1つの原因は、近い・低いという油断による不十分な計画や服装・装備での登山だ。本体験では、リュック型タンクや冷却システム、HMD等により夜の山で起こる寒さ、暗さ、落石等の遭難の原因になりうる自然現象や疲労感など実際に登山をしないと気づけない身体の変化や危険を再現し、理解してもらうことを目的としている。またゲームとしての側面もあり、積極的に体験をしてもらうことで体験者の増加も目的としている。
成長する竹馬ー竹伸物語ー
バンブーテイオー
<慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科>
竹の成長速度の速さに着目し、徐々に伸びる竹馬に乗るという非現実的でスリルのある体験を提案する。竹取物語から着想を得て、かぐや姫が竹馬で月に帰るストーリー展開を考案した。体験の中で主に触覚の変化を用いることで非現実的な体験をゲームの世界にとどまらせず、現実で起きているかのように錯覚させることを試みた。竹が伸びている感覚に焦点を当て、非対称振動刺激による牽引力錯覚を用いた感覚提示方法を検討した。
適法!日本酒醸造シミュレータ
バーチャル酒蔵「矢上」
<慶應義塾大学理工学部>
自宅で行うと酒税法に反してしまう日本酒の仕込み工程を、VRを用いて合法的に体験できるコンテンツを提案する。システムはHMDによる視聴覚呈示、アロマオイルによる嗅覚呈示、ジャイロ効果による力覚呈示から構成され、もろみの入った大樽をかき混ぜる感覚を多角的に再現する。また、逐一計器を見ながら混ぜ方を判断するシミュレーションゲーム的側面も有しており、体験者は体験を通して日本酒をより身近に感じられるようになることが期待される。
手んぷら
テンアゲ!
<東北大学電気通信研究所>
本企画ではユーザに,さも天ぷらを揚げているような体験を提供する.しかし,揚げるものは食材ではない.自分の手だ. 本企画は,自身の手を油に入れて揚げものにした料理「手んぷら」を作る非現実体験を提供する.ユーザには HMD を通して,揚げていくにつれ自身の手が次第にきつね色へと変化していく映像が,軽やかな油で揚がる音と共に提示される.それに合わせて独自のハプティックデバイスを用いて触覚刺激を提示し,手が油の中で揚げられている感覚を疑似的に表現する.これらの複数の感覚刺激を駆使することで現実では体験が難しい,自身の手を高温の油に入れて揚げるという全く新しい体験ができるだろう.
Vivid Ground Generator - VR空間を足で堪能するハプティクス -
vivid mech haptics
<中央大学理工学部>
VR空間における落下や地面の歩行に対して力覚フィードバックを加えることにより、ユーザエクスペリエンスを向上させる装着型下肢力覚提示装置 ”Vivid Ground Generator” を開発しました。本装置は、外骨格部と靴部から構成されています。外骨格部分により、水中歩行時の抵抗力を与えることができます。また、靴装置によりVR空間を歩き回ることができ、地面感覚や落下感覚を提示可能にします。本作品では、装置を用いたVR横スクロールアクションのエンターテインメントを提供いたします。
Mechanical Brain Hacking:ロボットアバタを用いた自らの脳改造・身体システム改造体験
ElecTRICK⚡大脳
<東京大学大学院学際情報学府/東京大学大学院情報理工学系研究科>
生体の脳は侵しがたく、活動を観察し難く、それゆえに神秘性を持つ。では、機械の脳ならば?本企画では、手足の殆どが動かない壊れかけのロボットとなり、自らの脳を開いて脳内回路を修理し、身体システムをリアルタイムに修復・改変する体験を提供する。ロボット脳内の「意識モジュール」から四肢へ伸びる回路を繋ぎ直すことにより、四肢の操作を獲得する。また、回路を繋ぎ間違えた時には、現実と異なった形で四肢が動作するようになる。脳を侵される感覚を触覚刺激により、身体操作を獲得する感覚を電気刺激により提示する。自らの脳・身体システムの改変を通し、ユーザは機械身体を持つ意識体としての価値観に触れる。
MEcholocation
チームメロン
<岐阜大学工学部>
本企画「MEcholocation(メコロケーション)」のテーマはエコロケーションを体験することである。エコロケーション(反響定位)は通常、イルカやコウモリが超音波の反響を使って周囲の物体の位置や大きさを把握することだが、ごく稀な例として人間でも目が不自由であることを補うために舌打ちの音によって周囲の状況を把握する能力を身に着けた人がいる。本企画ではこの舌打ちに着目し、舌打ち音の反響をVR内で視覚化することで誰でもエコロケーションを疑似体験することができる。事前にLiDARセンサーを用いて部屋を3Dスキャンすることで、実際に部屋の中で動いて体験することを可能にした。
やがて雪だるまになる
もやしリベンジャーズ
<甲南大学>
VR上で疑似的に雪玉を転がし、雪だるまを制作する体験を提供する。
体験者はHMDを用いた視聴覚提示装置や雪玉を転がす際に感じる温度感覚を体験できる装置を装着する。同時に、雪玉を転がす際に感じる重さや大きさを感じられるデバイスを用いる。それによって、疑似的に雪原にいる体験を提示し、実際の雪玉を転がす感覚と遜色のない体験ができる。また、作成した雪玉とは別の雪玉を上に乗せ、雪だるまを完成させる体験も提供する。
Laval Virtual 招待作品
Rustle
<Cnam-Enjmin>
Rustleは、座りながら体験するアンビエントVRゲームです。
友人ダイアンとのキャンプの夜、私たちはマシュマロを焼き、ギターを弾き、過去と未来について語り合い、高校生活の終わりを祝っています。しかし、これから始まる新生活への不安は夜の森で現実のものとなり、奇妙な音が私たちの会話を邪魔してきます。その音の正体を探れば、穏やかな夜が訪れるでしょう。
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SEED STAGE 復活枠 採択作品
育て台風くん
チームストーム<サレジオ工業高等専門学校>
近年、異常気象がよく話題に上がる。私達は、その中から台風に着目し、台風になってその仕組みを体験できる装置を製作する事にした。具体的には、ある惑星に発生した台風を体験者が自由に操作し、海水温や気圧によって台風がどのように変化するかを体験できる装置である。