IVRCとは
国際学生対抗バーチャルリアリティコンテスト(IVRC, International collegiate Virtual Reality Contest)は、学生が企画・制作したインタラクティブ作品の新規性・技術的チャレンジ・体験のインパクトを競うコンテストです。1993年から開催され、これまでにバーチャルリアリティ(VR)の既成概念を拡張するような、独創的で親しみの持てる作品を数多く生み出してきました。
参加チームは、第一線の研究者を中心とするスタッフと関わりながら、約半年の間、全く新しいインタラクティブ作品・VRシステムを企画し、実際にデバイスの製作やコンテンツの作り込みを行なっていくことになります。完成した作品は、体験型展示を通じて審査され、受賞作品が決定します。
コンテストの目的
- 自ら考え・学び・手を動かすことのできる優秀な人材の育成
- バーチャルリアリティの啓蒙普及
- 地域・企業・学界を結ぶ,バーチャルリアリティ・コミュニティの醸成
このコンテストの狙いは、参加者が作品を企画・制作し完成させることで、インタラクティブ・VR技術をより深く理解してもらうことにあります。IVRCはコンテストという形態をとっていますが、行政・企業・学会が一体となって「自ら考え・学び・手を動かすことのできる」優秀な人材を育成する、21世紀的な体験型教育システムでもあります。
その実績は国際的にも高く評価され、世界最高峰のVR技術の展示会SIGGRAPHや、VRアート作品の展示会Ars Electronicaなどに多くの作品が採択されています。
「国際」学生対抗コンテスト
IVRCの特徴の一つとして、国内に閉じない国際的なコンテストであるという点があげられます。
ヨーロッパのVRにおける最大のイベントであるフランスのLaval Virtualとは交流が深く、2003年から相互に学生コンテストの優秀作品の招待参加を実施しています。
例年10-12月に行われるIVRC決勝大会では、本大会の設定した賞とは独立してLaval Virtualから招いた審査員により”Laval Virtual Award”が贈られ、受賞作品は次年のLaval Virtualへ招待されます。
また例年3-4月に行われるLaval Virtualに参加した学生プロジェクトの中からIVRCの審査員により”IVRC Award”が贈られ、同年のIVRCに招待されます。
各々の招待作品は招待先のコンペでも審査対象とされ、これまでにもLaval Virtual代表作品がIVRCで準優勝したり、IVRC代表作品がLaval Virtualで芸術賞を取るなど、相互に高め合う関係にあります。
また、2010年には米国カーネギーメロン大学(CMU)の ETC (Entertainment Technology Center) と国際協定を結び、CMU内で選抜されたプロジェクトをIVRC決勝大会に招待するなど、日仏米学生の国際的な交流を行っています。
特にLaval Virtualとの交流の歴史は長く、今年で10年目を迎えます。これまでの交流の歴史は動画「IVRC日仏交流の歩み」にまとめられています.
昨年度より、さらなる国際化を目指して「IVRC 国際ビデオ部門」が新設されました。東京、お台場で開催される決勝大会では、国際ビデオ部門の優秀作品も展示予定です.
組織
主催
- 日本バーチャルリアリティ学会 IVRC実行委員会
お問い合わせ先
- 日本バーチャルリアリティ学会内 IVRC事務局
疑問点などございましたら、お気軽にお問い合わせください。