■IVRC 2001 Authors Interview

【しらいコメント】


本当にみんなお疲れさん!

 みなさんお疲れ様でした!インタビューご協力ありがとうございます。
(写真をご提供いただいた杉本君、ほかの皆様もありがとうございます)
 しらい自身はIVRCには過去何度も『参加したいな〜』と思っていたのですが、いろんな理由で参加できずに指をくわえていたので、今回は色々勉強にもなり、刺激にもなり、良い経験になりました。
 わたしがIVRCに参加できなかった主な理由は以下の通り。
・周囲に優秀なキャラがいなかった
・制作費以前に、貧乏だった
・教授が学業にベクトルを置いた
…などなど。
 やっぱりお金とか時間とか技術とか、掛け値ナシで参加できる彼らはスバラシイと思う!学生パワーとかそういう単純な表現を使いたくないけど、企画委員長・牟田君のコメントにもあった「こういう経験」は本当に後で役に立ちます。でも、こういう経験は社会人になってからではなかなか体験できない。正確に言うと、こういう体験を社会人になってから味わうと「違う味」がするんだな。だから同じ体験とは言えない。
 作品の中にもそういう可能性がいっぱい感じられます。たとえばES98の『タイムボッカ〜ン!』は当初企画委員の中では誰もが危険性を否定しない作品だったけど、その危険性というテイストを見事に作品の中に生かしていました(体験者の多くが爆弾解体に成功しても『爆破してくれます?』と自ら申し出てマットに転げ込んでいた事からも)。他にも殆どのチームが非常に技術にこだわりを持って取り組んでいたのが印象的。ΩJAMの『バーチャルさんさく』も実は地味ながらもグラフィックス環境はLinux+Lightwaveビューアー。非常口『ユウタイリダツ』も無線化にこだわっていたりして。
 社会に出ると当たり前のように制限や限界を見据えた上で仕事をしないといけなくて。ちょっと前まで働いていたゲーム会社でも「夢と希望と技術と限界と予算」が交錯するギリギリの境界でROMに焼き込んでいく…という世界にいたんだけど。やっぱり若者の純粋なエネルギーとは違うなと再認識させられた晩秋の数日なのでした。

 (しらいあきひこ)

しらいあきひこの「ゲーム科学研究所」

 
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