■IVRC 2002 FAQ

 FAQ

▼Q:IVRCとは何ですか?
○A:IVRC とは、旧来「学生対抗手作りバーチャルリアリティーコンテスト」と呼ばれていたコンテストで、1993年より開催されている、世界で最も歴史のあるバーチャルリアリティ技術を中心としたインタラクティブ作品のコンテストです。IVRC2002より、英語名称は「Interaction and Virtual Reality Contest」と改称しました。

▼Q:参加者は学生でなければなりませんか?また専門学校等でも参加できますか?
○A:代表者が小中高等学校,専修学校,短期大学,高専,大学,研究科(大学院)等の所属であれば問題ありません(ac,edドメインと同じ解釈とします)。メンバーに企業所属の社会人等が「任意の個人として」参加している場合は,協力者としての参加を認めます.

▼Q:参加者は必ずグループである必要がありますか?
○A:制作を行う技術や時間があれば、1名のみで構成されたチームも応募可能です。

▼Q:「テーマ」がないと制作しづらいのですが…
○A:基本的には「バーチャルリアリティをはじめとするインタラクティブ技術」を利用してさえいればOKです。自由な発想力で挑戦してください。過去のIVRC大会では「くらしのVR」や「開放感」といったテーマが存在していましたが(詳細は過去のIVRCホームページをご参照下さい)、今年は10年目という事もあり、特にテーマを設定しません。未来のVR、これからのVRを意識した、新しい世代のバーチャルリアリティ作品やインタラクティブアート作品をお待ちしております。

▼Q:「未発表の作品」とはどのレベルですか?
○A:原則として、作品が未発表作品であることを指します。ただし既存の作品を改良したものや、学会等で発表した基礎技術を応用したものは企画内容に応じて「未発表の作品」として認める事があります。基準としては他のコンテスト等での受賞等の経歴が無いこととします。もちろん『名前を変えただけ』といった改良では『新規性が乏しい作品』として審査される可能性はあります。

▼Q:作品のサイズに制限はないのですか?
○A:東京予選大会では、2mx2m以内に収めてください。岐阜本大会では企画内容によりご相談下さい(昨年度実績では5mx5m以上のスペースが提供されました)。ただし、作品の広さには意味と作品性が重要です。1m立方以下でもすばらしい作品は作れますし、大きさが無ければ意味が無い!という作品であれば、企画書でその部分をアピールしてください。

▼Q:制作費はもらえるのですか?
○A:はい。IVRCは参加者の企画がすばらしく、審査によって「実現に値する」と判断された場合、参加チームに対して制作費を提供いたします。制作費の使途は制限がありませんが、東京予選大会において作品を体験可能な状態で稼動させることが条件です。

▼Q:企画書を実現するには制作費が足らないのですが…
○A:実際に作品を実現するにあたって必要となる経費に関して、IVRCは一切関与いたしません。協力企業や備品の貸借は各参加チームの責任において自由に行っても問題ありません。作品を実現するために、知恵と技術と人脈を使ってコストダウンする能力も時には重要かもしれません。

▼Q:制作費補助の「5万円+α」とは?
○A:企画書審査を通過した作品は、第2次審査であるプレゼンテーション審査に挑戦していただきます。こちらでのプレゼンテーション投票の成績によって、最大+5万円の追加制作費が比例配分される仕組みです。

▼Q:今までのIVRCと比べて制作費援助やスペースが小さいようなのですが…
○A:今年度より大規模な作品主体のコンテストから、小・中規模の作品を主体としたコンテストへと生まれ変わりました。昨年のA部門とB部門の中間的なコンテストをイメージしてください。従来多人数で作品を制作していたチームは、2作品の応募にチャレンジしていただくことが可能かと思います。

▼Q:どのような作品がプレゼンテーション審査において有利ですか?
○A:プレゼンテーション審査の審査員は、VR界における産業、学術専門家などのプロフェッショナルで構成されています。各審査員が、作品企画の技術的/芸術的新規性や作品の実現可能性を総合的に判断します。例えば、審査員の一人に、実際に活躍されいるベンチャービジネス起業家がいらっしゃった場合、あなたの作品の実現可能性と収益性、社会へのインパクトなどを基準に判断することでしょう。

▼Q:どのような審査員がプレゼンテーション審査に参加しますか?
○A:これは参加者の戦略上、重要な情報ですので現段階では公開されません。確実にいえることは、IVRCの理念に興味と関心、そして賛同の意思を持った人々であるということです。彼らの期待を裏切る事は、予選落ちに繋がる事は間違いないでしょう。現段階の予告として、世界の舞台で活躍するVRの研究者、VR産業界のプロフェッショナル、ゲーム・アミューズメント業界のプロフェッショナル、マスコミ関係…と最高の審査員を予定しています。

▼Q:どんな企画でも良いのでしょうか?
○A:学生を中心としたグループによって企画提案された「バーチャルリアリティをはじめとするインタラクティブ技術」を利用した未発表の作品で、展示体験可能な作品であればどのような企画でも構いません。但し、火や水など通常の展示が困難と思われるもの、安全性を十分に考慮しないもの、公序良俗や社会的に問題のある作品(差別や中傷)等は企画書審査の段階で落選する可能性があります。

▼Q:制作はいつから始めればよいのでしょうか?
○A:プレゼンテーション審査を通過したチームのみに実際の制作・展示を行っていただきます。但し、制作開始は特に定めておりませんので、プロトタイプ制作など、自信のある方は早めに始めておくことは勝利への第一歩かもしれません(プレゼンテーション審査において、プロトタイプや模型を使った発表は強力な説得力要素になることでしょう!)。

▼Q:技術的に制作が不安なのですが…
○A:あなたの技術的不安はどのような部分ですか?IVRCはバーチャルリアリティやインタラクティブ技術を利用したコンテストであり、あなたのイマジネーションを体験可能な状態にする「技術」は最低限必要です。しかしながら、審査においては「作品企画の技術的/芸術的新規性」を重視しています。つまり「先進技術的の先端」と「人類に及ぼす芸術的新規性」は等価に扱われます。

▼Q:自分の企画が「体験可能」になるような技術を持ち合わせていないのですが…
○A:まずは企画を提出する前に、いろいろな「挑戦」をしてみてください。技術的な裏打ちをするための調査をする、エンジニアリングに秀でた協力者を探す、企画を実現可能なレベルまで練りこむ…全ての参加チームは、さまざまな挑戦の上に、自分たちのイマジネーションを「体験可能な状態」にしています。

▼Q:副賞についてもう少し詳しく説明してください
○A:優勝チームには副賞として米国サンディエゴ市で2003年7月27日から8月1日に開催されるSIGGRAPH 2003のEtechに出展応募していただくとともに、SIGGRAPH 2003への研修旅行に参加していただくことになます。研修旅行費用としてIVRC実行委員会から50万円が支給されます。旅費や宿泊費を節約し、費用が50万円に満たなかった場合は残額は自由に利用してもかまいません。また、多人数で旅費援助金を分配し、各自がある程度自己負担しながら渡航することも自由です。ただし、Etechへの応募を行わなかった場合、または参加登録メンバーが誰もSIGGRAPH 2003に参加しなかった場合は副賞は無効となります。Etechでの選考に漏れた場合でもSIGGRAPH 2003に参加すれば50万円の旅費が援助されます。

▼Q:東京予選大会のスペース制限、2mx2mでは、とても目標とするプロジェクタの投影距離が得られません...
○A:会場の実際の配置が許す場合には、展示スペース外にプロジェクタのためのバックヤードなどを提供したいと考えています。また、例えば展示機材が2mx2mに収まるのであれば、体験者および、来場者の安全が確保されることを前提に、例えば「歩行感覚提示デバイス」を制作し、「会場内を歩き回る」といったアプリケーションを設定するといった企画内容もご相談いただければ、展示して頂くことができるかと考えます。

▼Q:今年度は、スペース的にも、従来のような、大型の作品の展示が難しそうなのですが...
○A:従来のような、大型の作品を制作するチームの方は、是非、2-3グループに分けて複数のテーマで参加していただければと思います。企画・運営スタッフでは、1チーム、2-3名程度でも参加できるレギュレーションにしてゆきたいと考えています。

▼Q:東京予選大会までの流れを整理してほしいのですが...
○A:参加者の方には、まず、書類審査参加のため、応募書類を 6月28日(金) 17:00 までに提出して頂きます。そして、次に7月13日(土)に行われるプレゼンテーション審査に臨んで頂きます。この審査を勝ち残りますと、実際の作品制作のための、制作援助費が支給されます。

▼Q:Adobe Acrobat PDF 形式を書き出せるソフトウェアのライセンスをもっていないのですが...
○A:Create Adobe PDF Onlineにて、登録後、5ファイルまで、使用期間として無料で変換サービスを利用することもできます。このほか、TeXから、PDF に変換するソフトウェアなども公開されています。
また、 http://www9.plala.or.jp/trueroad/pdf-make/ にて Ghostscript を利用して、フリーソフトで PDF を作成する方法を細田 真道さんが紹介しています。

▼Q:日本VR学会 第7回大会 コンテスト特別セッションでの発表および、論文集への予稿集掲載とありますが...
○A:IVRC 2002 への参加を行うことで、学会での研究発表としても記録が残ることになります。これにより、IVRC 参加実績を研究業績として明記できるシステムを確立しました。また、参加チームの優れたアイディアを保護、育成してゆくことができます。研究内容が記録に残されていることにより、多くの研究者の方に引用される機会もでてくるかと考えられます。




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