IVRC とは

　IVRC とは、Interaction and Virtual Reality Contestの略で、IVRC実行委員会(日本VR学会、岐阜県、各務原市、(財)イメージ情報科学研究所)により、1993年より開催されている、バーチャルリアリティをはじめとするインタラクティブな作品のコンテストです。

　「バーチャルリアリティ」と言うと高価で特殊な機械を使って実現するものというイメージがありますが、実際は手作りの装置で表現できることがたくさんあります。

　このコンテストのねらいは、参加者自らが VR システムを企画し、デバイスを自作したり、コンテンツを作り込んだりすることで、VR 技術を深く理解すると共に、より身近なものと感じてもらうことにあります。IVRCはコンテストという形態を取っていますが、地域・企業・学会が一体となって「自ら考え・学び・手を動かすことのできる」優秀な人材を育成するための21世紀型の教育システムととらえることもできます。

【写真：IVRC 2001 の大会期間中の様子】

　応募に際し、参加チーム(個人)は、企画書を提出した上で書類審査・プレゼンテーション審査の２段階の審査を受けることになります。これらの審査を通過したチームに、IVRCが制作費を一部援助し、実際の作品を制作していただくことになります。

　また、予選会と同時開催の第７回 日本バーチャルリアリティ学会大会での特別セッションにて、口頭発表を行うとともに、大会論文集に予稿を提出していただきます。

　参加資格は「バーチャルリアリティ / インタラクティブ作品」を実現できる能力・熱意を持つ学生を主体としたチームまたは、個人であることです。応募〆切は6月28日(金)(当日必着)。

　これらの作品はすべて当日来場された方々に体験していただけるものとなっており、多くの方々に VR の世界を体験し、没入・共感していただくことができます。

　IVRCにとって、2002年は 第10回 となる、記念すべきコンテストです。レギュレーションを従来のIVRCから大きく変更し、東京予選大会の開催、個人資格の社会人受け入れ、SIGGRAPHや東京ビッグサイトで開催される産業用バーチャルリアリティ展への出展サポートと新しい試みを取り入れます。

　IVRC 2002 が、コンテストのさらなる発展の契機となるよう、すばらしい企画をお待ちしています。