■IVRC 2000 体験記

○騎馬弐武者弐

 騎馬弐武者弐とは、現在では限られた人しか体験することができない流鏑馬を、万人が体験できるようにしたバーチャルリアリティコンテンツである。また、実際の流鏑馬では体験できないVRならではの「咲き乱れるフラクタルによる桜」「対戦プレイ」「ダイナミックな爆発」といった多少ゲーム的な味付けがしてある。二人のプレイヤーは点対称の位置に配置された二組のL字型スクリーン内に据え付けられた馬型腰痛椅子にまたがり、戦国を体験する。二人のプレイヤーは中央の川を挟んで併走し、中央の川に配置された的を互いに射抜き、得点を競う。的には射抜くことで相手に「流星が降り注ぐ」、「洪水に襲われる」、「進路を妨害する木が生えてくる」といった効果が発生し、プレイヤーはエキサイティングな世界を体験できる。

 スクリーンは投影型であるため、CABINのようにプロジェクターの鏡による反射を利用しないと十分な大きさの投影像は得られないのじゃないかという意見もあったが、実際に試してみると規定内の投影距離で十分な大きさが得られることが判り、あっさり解決。弓や馬といった頻繁に変形を繰り返すものは、安易に壊れる。馬に至っては、首が折れる折れる。何騎看取ったことか。弓に至っては大会一週間前にセンサを磁気センサから加速度センサに変えた影響で、弓を横に振ったら、それを感知して横に矢が飛び出すといった誤作動が発生。これは奇想天外でいいかもしれない、そんな僕の意見もむなしく、閾値の調整や仕様の変更におおわらわ。神経質になりすぎた磁気型センサもあまり問題を起こさず、問題だと思っていたところがあっさり解決する割に楽勝と思っていたところに以外に時間がかかったり、もの作りは実際にやってみないとわかりませんね。うむ。

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